【ワールドカップ グループF 展望】戦力充実のドイツに死角なし 2位はどこに

FIFAランク1位のドイツが他国を圧倒。2018年ロシアワールドカップグループFをプレビュー。

大会ナンバー1の戦力を誇るドイツを筆頭に、相手によって戦いを変えるカメレオン戦術のメキシコに、組織力の高いスウェーデンにアジアの虎韓国が挑む。

  1. ドイツ FIFAランク51
  2. メキシコ FIFAランク15位
  3. スウェーデン FIFAランク24位
  4. 韓国 FIFAランク57位

戦力だけをみると韓国の予選突破は厳しい。だが、日程的に奇跡を起こす可能性はある。最終戦が予選突破を決めている可能性の高いドイツと対戦なのだ。

メキシコとスウェーデンからすれば韓国からの取りこぼしは何としても避けたいことろ。

グループFの展望

ドイツが全勝でグループ予選を突破する公算が非常に高い。なんといってヨーロッパ予選を10戦全勝43得点4失点で通過している。その試合は圧巻で相手チームを全く寄せ付けなかった。

このグループではドイツに勝利するチームは出てこないだろう。

では2位争いだが、メキシコまたはスウェーデンが突破することになるだろう。歴代最高の顔ぶれと言っていいメキシコは対戦相手によって起用選手や戦術が変わる。日程的に2戦目の韓国に足元をすくわれるようなことがあるとスウェーデン戦のまえに予選敗退が決まる可能性すらある。

スウェーデンは一時期、皇帝イブラヒモヴィッチの復帰の声が聞こえたりしたが。エースの復調と監督の手腕により鎮静化に成功した。初戦の韓国相手に取りこぼさないようにしたいところ。

韓国にとって勝ち点をとることが目標となりそうなだけに、相手国の狩場とならないように得意のタックルで相手を封じ込めたいところだ。

個人的予想は

  1. ドイツ
  2. メキシコ
  3. スウェーデン
  4. 韓国

FIFAランク通りになってしまった…

それでは各国をプレビューしていこう

主力を温存しつつ連覇への道を歩み始める ドイツ

日程
  • 1戦目6/17 VSメキシコ 日本時間24:00~
  • 2戦目6/23 VSスウェーデン 27:00〜
  • 3戦目6/27 VS韓国 23:00〜

陣容に死角は全くないと言っていいだろう。選手層もとても厚く。予選の突破に疑いの余地はない。

昨年に行われたコンフェデ杯では若手を中心としたサブ組で優勝を飾るなど、他国もうらやむ充実した戦力になっている。

優勝候補だけに他国からの研究による難しさがあるが、それを差し引いても優勝候補の大本命。メキシコやスウェーデンは弱い相手ではないがそれでも圧倒した試合展開を見せてくれるだろう。

ただ、主力のコンディションは少々気がかりでシーズンの終盤を欠場した選手もいる。決勝まで戦うとなると長丁場の大会になるのでいかに主力を温存しつつ、けがなどのアクシデントを回避しながら勝ち進みたい。

戦力評価
攻撃
(5.0)
守備
(5.0)
選手層
(5.0)
経験
(5.0)
監督
(5.0)
総合評価
(5.0)

キャプテンシーのある選手はいないものの過去最高の顔ぶれ メキシコ

日程
  • 1戦目6/17 VSドイツ 日本時間24:00~
  • 2戦目6/21 VS韓国 24:00〜
  • 3戦目6/26 VSスウェーデン 23:00〜

北中米・カリブ海予選を1位で突破した同国は初戦に優勝候補のドイツと激突。

歴代最高の顔ぶれと称されるポテンシャルも兼ね備えたチームは王者にどこまで太刀打ちできるだろうか。可能性を示したいところだ。

監督はカメレオンのごとく先発メンバーや戦術、フォーメーションを変えるので予想するのはとても難しい。ただ、エースのエルナンデスに、グアルタードとセンターラインは確立済み。

予選を通して活躍したウイングのコロナとロサーノによるサイドアタックの確立も大きい。

過去最高の顔ぶれで6大会連続で阻まれているベスト8の壁を乗り越えることができるか。

戦力評価
攻撃
(4.0)
守備
(3.0)
選手層
(3.0)
経験
(4.0)
監督
(3.0)
総合評価
(3.5)

初戦の韓国戦を落とさないことが突破の絶対条件 スウェーデン

日程
  • 1戦目6/18 VS韓国 日本時間21:00~
  • 2戦目6/23 VSドイツ 27:00〜
  • 3戦目6/27 VSメキシコ 23:00〜

今大会のなかでもっともフィジカルを前面にだした戦い方をするのが同国だ。

ヨーロッパ予選はオランダ、フランスと同組という死のグループを2位でフィニッシュし、イタリアとのプレーオフに勝利し本選へと駒を進めた。

基本戦術はしっかりと引いて守りブロックを作り、平均身長が1m85㎝を超える体格を生かしロングボールやクロスを駆使する。

守備力も高く、プレーオフでイタリア相手に2戦連続で無失点で切り抜けた守備力はドイツやメキシコにも十分通用するはず。

ただ、格下に勝ち点を取りこぼしてしまう悪癖が出てしまうと厳しい大会になるかもしれない。

戦力評価
[value 4]守備
(1.0)
選手層
(2.0)
経験
(3.0)
監督
(2.0)
総合評価
(3.0)

狩場になるのだけは避けたい 韓国

日程
  • 1戦目6/18 VSスウェーデン 日本時間22:00~
  • 2戦目6/23 VSメキシコ 24:00〜
  • 3戦目6/27 VSドイツ 23:00〜

アジア予選を辛うじて突破。本大会でも組み合わせには恵まれなかった。

初戦からスタイルが似ているスウェーデンと戦うことになるが、激しい消耗戦になる可能性がある。もはや代名詞となった持ち前の闘志を前面に出した守備は相手を嫌がらせるだろう。

だが、残念ながら戦力は大会最弱レベルで予選突破は厳しいだろう。

ひとつの希望を持つとしたら、予選最終戦がおそらく突破をきめているドイツとの試合になることだろう。ドイツが決勝トーナメントに向けて主力を温存し、エースのソンフンミンが大爆発すれば突破の可能性がわずかに見えるだろう。

戦力評価
攻撃
(3.0)
守備
(2.0)
選手層
(2.0)
経験
(4.0)
監督
(3.0)
総合評価
(2.5)

取りこぼした国が脱落するグループF 順位決定は韓国次第

ドイツが負けることは考えづらく、残りの3か国で2位を争う形になるが、韓国がリードを大幅に許している印象。大舞台になるとあふれ出る闘志である程度カバーできるかもしれないが、現代サッカーではそれは少々限界があるだろう。

リアクション型のスウェーデンは韓国にうまくボールを持たせる試合運びができれば勝利は堅い。メキシコは武器のカメレオン戦術で相手に予測されない布陣で大会を盛り上げる。

実力差ははっきりとしているので取りこぼしだけは避けたいところ。