どうもcourage(Twitter:@courage__me)です。
前回までで大雑把なルールまで確認することが出来ました。前回記事のは大雑把ではあってもルールの核となる事項なので知っておいていただけると幸いです。
初心者でもわかるサッカー観戦に必要な9つのルールを徹底解説!
今回も前回までの記事とは内容の被りはありません。この記事では、すでに記載したポジションを用いてフォーメーションの基本を書きますので、最後までお付き合い頂ければ幸いです。
サッカーにおけるフォーメーションとは何か
フォーメーション(システム)とはそのチームの戦い方を如実に表したポジション編成です。「攻撃が最大の防御」とはよくいったものです。まさに攻撃をし続けることが守備力の向上につながります。ただサッカーは守備に試合時間の大半を取られても一度の攻撃でゴールを奪うカウンターという戦術があります。そのカウンターを行うのもフォーメーションが大いに役に立ちます。
1点の価値が非常に高いサッカーにおいて、いかにして守りどのようにして得点するのか。それをこれから紹介するフォーメーションを使って行うのです。
システムを紹介するうえで数字が並べられて語られます。たとえば4-4-2です。これはディフェンス-中盤(ミッドフィルダー)-フォワードの順番です。ゴールキーパーは1人と決まっているので大概表すことはありません(スペインなどの特定の国によっては含めることもあります)。3桁で表すのが基本ですが、中盤の人数を細かく表すために4-2-3-1など4桁で表すこともあります。それでは本題に入りましょう。
4-4-2
フラット型

4-4-2 フラット型
中盤の選手をほぼ横並び一列に並べるフォーメーション。攻守のバランスに優れ試合中に他のフォーメーションに変更を行いやすことから万能型と言っていいでしょう。攻撃の中心は両サイドの中盤とディフェンダーです。守備時には選手同士の距離感を保ちやすいために相手へのプレッシャーがかけやすいです。ただ、中盤の真ん中の2名(センターハーフ)は攻守において持ち場となるスペースがとても広いので高い運動量と総合力が必要です。
ダイヤモンド型

4-4-2 ダイヤモンド型
中盤4名の選手配置からこのように呼ばれます。この4名によるパス交換が攻撃の主体です。サイドからの攻撃よりは中央突破での攻撃回数が多くなります。魅力的なサッカーができる一方で守備にはもろさがあります。中央の2名の選手が縦関係のために距離が遠くなればそこを突かれピンチになります。よって守備時は相手をサイドに寄せる工夫が必要です。大事なポジションとなるのは中央2名の中盤の選手です。
ボックス型

4-4-2 ボックス型
ボランチ2名とサイドもしくはオフェンシブハーフ2名を置く中盤が2列の構成です。試合の構成力や展開力に優れます。ボールをなかかなか失いにくいフォーメーションでもあります。攻撃の中心はサイドもしくはオフェンシブハーフです。攻撃陣はこのポジションに大きく頼ります。このポジションの選手の出来がよくないと攻撃がうまくいきません。よってサポートに回るサイドバックの選手も重要になってきます。守備時はディフェンスラインで処理することが多いのも特徴です。相手をゴール近くまで引き寄せる戦術をとるのが一般的です。
トリプルボランチ

4-4-2 3ボランチ型
4-4-2のフォーメーションの中で最も守備に重点を置きます。ダイヤモンド型と似ることにはなりますがここは意識の違いでしょう。攻撃時は一発狙いのカウンター攻撃が多くなりがちでゴールに近い3名の選手に頼ります。ですが、その分守備能力は非常に高いです。失点を少なくして少ないチャンスをものにしやすいフォーメーションです。
4-5-1
ダブルボランチ型

4-5-1 ダブルボランチ型
現在世界的に見ても広く使われているフォーメーションの一つです。攻撃時のバリュエーションはサイドから攻撃も中央でボールを保持しながらの中央突破と豊富にあります。フォワードが1名のため中盤の選手にも得点の能力が必要です。その中でもオフェンシブミッドフィルダーが最も得点能力を求められます。守備時はサイドのにも中央にも人がいるので安定しやすいフォーメーションです。ただ、サイドハーフの選手が攻撃に貢献できるかどうかは重要なポイントになります。
トリプルボランチ型

4-5-1 3ボランチ型
別名クリスマスツリー型ともいい、2名の優秀なオフェンシブミッドフィルダーによって攻撃が成り立ちます。3名のボランチは守備に重きをなしチームを支えます。3名のボランチの組み合わせ次第で攻撃的にすることもできますし、逆に守備的にすることもできます。2名のオフェンシブミッドフィルダーは比較的自由に動き回りますが、守備をおろそかにすると人数が足りなくなってしまうので、注意が必要です。よってこのフォーメーションの場合中盤5名の能力が大きくものを言います。
ワンボランチ型

4-5-1 ワンボランチ型
このワンボランチ型は上記のツーボランチと型とスリーボランチ型の中間と言っていいでしょう。2名のハーフの選手が少し引き気味であればスリーボランチになりますし、1名だけ下がりめにすることでツーボランチ型にもなります。試合の状況によって変化さるための基本フォーメーションといったところでしょうか。ただ、ボランチの選手は守備能力の高い選手が努めます。
3-5-2
ダブルボランチ型

3-5-2 ダブルボランチ型
サッカーのフォーメーションの中で難易度の高いものなります。サイドハーフの選手が高い位置をとるこのフォーメーションは高い戦術理解が必要です。攻撃は最大7名で行えるために非常に多彩なものが繰り出せます。ですが、逆にサイドハーフの足が止まった時や攻撃参加後のカウンターに滅法弱くサイドを使われた後の中央もスペースが空きがちです。サイドハーフが守備に追われると前の3名の選手が孤立するためサイドハーフが最も重要なポジションになります。現在ではこれを忠実に再現するのは至難の業です。
3-4-1-2型

3-4-1-2型
4名の中盤の選手を横に並べ1名の選手をオフェンシブミッドフィルダーとして置くこのフォーメーションは3-5-2システムの一般例でもあります。基本的には守備型で、オフェンシブミッドフィルダーを中心に中央突破を試みます。守備型と言っても相手が格上の場合、両サイドの選手がディフェンダーの横まで下げられてしまう恐れがあります。そうなると実質5バックとなり攻撃がうまく機能しません。相手を上回る能力を持ち合わせる必要があります。
トリプルボランチ型

3-5-2 3ボランチ型
3バックフォーメーションに共通して言えることでもありますが、サイドの選手に豊富な運動量と相手を上回る能力をもとめます。特にこのタイプだと、サイドの上りがなければ攻撃をフォワードに頼りきりになってしまうことが多く、かといって攻撃に注力してしまうと守備時にはサイドを攻められてしまいます。このフォーメーションもまた、相手より格上に時に用いることがおすすめです。
3-6-1
3-4-2-1型

3-4-2-1型
圧倒的にボールを支配し試合をコントロールしながらゴールを狙います。2名のオフェンシブミッドフィルダーがフォワードをサポートしないとフォワードは孤立してしまう恐れがあるので注意が必要です。4名のハーフが連携しながら守備を行うことで守備は安定します。サイドハーフの後ろは狙われやすいポイントで、守備に追われるとこのフォーメーションは機能しなくなります。加えてオフェンシブミッドフィルダーにはオフェンスのように得点能力が求められると同時に守備をこなせるだけの運動量が必要になります。
ダブルボランチ型

3-6-1 ダブルボランチ型
先ほどの3-4-2-1よりもボールを奪う目的の位置が高いのが特徴です。攻撃時に多くの選手が絡みやすいこともあり攻撃的と言っていいでしょう。ですがそれは同時に守備は前で行う必要があり、後ろまでさっがて守るのは適しません。いかにして前でボールを奪い取るかが守備の安定化のカギになります。よって守備には細心の注意を払う必要があり戦術難易度は高いです。
4-3-3
フラット型

4-3-3 フラット型
4-3-3の基本フォーメーションであるこの形は中盤の選手の動き方に攻守両面を頼ります。攻撃の軸はウイングの選手ですがサイドバックがどれだけ攻撃参加できるかによって攻撃に幅を持たせることができるかが決まります。フォワードの3名はボールを失った際にすぐに守備を行わないと一気にサイドバックまで侵攻される恐れがあるので注意が必要です。
ワンボランチ型

4-3-3 1ボランチ型
基本の型であるフラット型と選手の役割は同じです。ですが、ボランチの選手が1枚のため両サイドを攻められやすいフォーメーションとなっています。ワンボランチの選手の対人能力やボール奪取能力によって守備の安定感が大きく変わります。そのため下がって守るチーム多いのも特徴の一つです。
ツーボランチ型

4-3-3 ダブルボランチ型
上述したワンボランチ型の守備の欠点を補う型がこのフォーメーションになります。ですがオフェンシブミッドフィルダーが1名になるので、相手の守備の餌食になりやすくそこをいかにカバーするかがポイントです。そのポジションが機能しなくなった場合、中盤とフォワードの距離が遠くなるためサイドバックをあげるか中盤の選手の配置を変えるなどして対策をとる必要があります。よってウイングに強力な選手を配置できる場合はこのフォーメーションが効果的になります。
3-4-3
フラット型

3-4-3 フラット型
フォーメーションとしての難易度が高いものになります。理由として、守備時に攻撃参加をしたサイドハーフの選手のカバーをどのようにするかがとても難しいのです。カウンター攻撃を受けやすくディフェンダーと中盤の間にポジションを取られると対処がしづらくなります。ですが個人のが高いチームの場合は最大の攻撃力を持つといっていいでしょう。チーム戦術と個人戦術の両方を追求したフォーメーションになります。
ダイヤモンド型

3-4-3 ダイヤモンド型
現代サッカーの基礎ともいえるこのフォーメーションですが、今では守備の選手同士の連携が難しくなったために用いられることは少なくなりました。ディフェンスのサイドが弱く、中盤を2列にすることで相手選手をマークしにくくなります。一方で攻撃は中央でもサイドでも多くの選手がボールに関わることができるので多彩な攻撃が実現できます。
最後に
いかがでしたでしょうか。基本フォーメーションとその派生形を短く紹介させていただきました。どのフォーメーションも必ず長所があり短所があります。ですので、監督によって得意となる戦術が異なります。
それはサッカーの醍醐味であり奥深さでもあります。フォーメーションにも流行はありますが、必ずと言っていいほど新しいスタイルが毎年のように作り出されていきます。まずは自身が見る試合がどのようなフォーメーションになっているのか確認してみてください。
次回は実際に観戦する際のポイントを紹介していきます。
この記事を気に入ってくださった方はぜひ、SNSでのシェアやRSS登録をよろしくお願いします。